5連休が始まった朝、目覚ましをかけなくていいというだけで、 胸の奥がふっとゆるんだ。 特別な予定があるわけでもないのに、 “時間に追われない” というだけで、世界が少しやわらかく見える。
初日は、家の空気を入れ替えるように、 ゆっくり掃除をして、ゆっくりお茶を淹れた。 誰かのためではなく、自分のためだけに過ごす時間は、 年齢を重ねるほど贅沢に感じる。
2日目には、高校時代の友人とランチへ。 40年来の友人と向かい合うと、 不思議とあの頃の空気が戻ってくる。 お互いにいろんな経験をしてきたはずなのに、 笑い方だけは昔のまま。 その安心感に、心がじんわり温まった。
ふと友人が「最近、血圧の薬を飲み始めてね」と言った。 その瞬間、ああ、私たちアラカンなんだよね、と どこか遠くから声が聞こえたような気がした。 若い頃は他人事だった“健康”が、 今は生活の一部として静かに隣に座っている。
シングルマザーとしての現実と、私の“余白”
大学生2人を抱えるシングルマザーとしては、 パートからフルタイムの契約社員になったほうが 収入面では安心なのは分かっている。 学費、生活費、将来のこと。 数字に置き換えると、どうしても“働く時間を増やす”という選択が 現実的に見えてくる。
でも、映画を観る時間や、友人たちとのランチは、 私にとってただの娯楽ではない。 心のバランスを保つための、大事な大事な“栄養”だ。
職場で上司に 「忙しかったら召集の連絡するからな」 と言われたとき、 「ダメですよ~。その日はベトナム料理食べに行くんですから」 と笑いながら返せる、この空気感が好きだ。 ワイワイ言い合える今の職場の雰囲気は、 私にとって小さな居場所になっている。
夫がいなくなった今、 父親役の自分が壊れてしまっては元も子もない。 働き方を考えるとき、 “収入”だけでなく“自分を守ること”も 同じくらい大切なんだと、最近よく思う。
ワークライフバランスって、本当に難しい。 でも、こうして立ち止まって考える時間があるだけで、 少しだけ前に進める気がしている。

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