仕事で必要になって、黒っぽい夏服を買った。
本当は、もう服を増やしたくなかった。
週3回のパートで着る服を「制服化」したおかげで、クローゼットには“着ない服”が増えてしまった。
去年までの私はどちらかというと青系の服が多かった。
青系の服は着回ししやすい。
でも黒系の服は今までの私にはなじみがなかった。
それでも、仕事となればしかたない。
必要なものは必要。
そう自分に言い聞かせながらレジに向かった。
家に帰って、買ったばかりの黒い服をクローゼットに掛ける。
結局、着る服は決まってるのよね。
ハンガーには出番のない服がずらりと並んでいる。
もったいない。
でも、この“もったいない”が、逆に暮らしを重くしているのかもしれない。
黒い服を買ったことで、ようやく気づいた。
これは、断捨離のタイミングなんだと。
必要な服だけが並んだクローゼットは、きっと気持ちがいい。
朝の支度も軽くなるし、服を選ぶ時間も短くなる。
なにより、心がスッと整う。
「手放す」という行為は、決して冷たいことではない。
今の自分に合わなくなったものに、そっと感謝して別れを告げるだけ。
そう思うと、少しだけ気持ちが軽くなった。
黒い服を買った今日。
私はクローゼットの見直しを決めた。
暮らしを軽くするために、そして、自分の心に余白をつくるために。

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