高校時代の友人とランチをした。 気づけば、もう40年のつきあいになる。 人生の節目ごとに、会う頻度は変わっても、 会えばすぐに“あの頃”の空気に戻れる人がいるというのは、 なんて心強いことなんだろう。
店に入って席に着いた瞬間、 「変わらんねぇ」と笑い合った。 お互いに、仕事や家族のこと、 いろんな波をくぐってきたはずなのに、 笑い方だけは高校生の頃のまま。 その変わらなさが、胸の奥をそっと撫でてくれる。
よく考えたらわが家の長男が生まれた時に、実家に遊びに来てくれたんだった。
その時の長男は、現在25歳。
だから25年ぶり?そんなに時間が経っていたなんて…
料理が運ばれてきて、 近況をぽつぽつ話していると、 友人がふと「最近、血圧の薬を飲み始めてね」と言った。 その言葉に、ああ、私たちアラカンなんだよね、と 静かに実感が押し寄せた。
若い頃は遠い未来の話だった“健康”が、 今は生活の一部として、 当たり前のように話題にのぼる。 でも、深刻になりすぎず、 「お互い、無理せんといこうね」と笑い合えるのが、 長い付き合いのあたたかさだと思う。
40年という時間は、 ただ長いだけじゃない。 お互いの人生の濃淡を知っているからこそ、 言葉の端々に安心が宿る。
帰り道、 「また行こうね」と手を振りながら、 心の中に小さな灯りがともったような気がした。 忙しい日々の中で、 こういう時間があるだけで、 また明日から頑張れる。

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