遺族年金と老齢年金の併給で見えた、130万円の壁

遺族年金と老齢年金の併給で見えた、130万円の壁

お金とこれから
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夫が亡くなってから、遺族年金を受け取るようになりました。
夫はごく普通の会社員で、年収は550万円ほど。
この収入をもとに、遺族厚生年金の金額をざっくり試算してみたところ、「あれ?私が今から厚生年金を増やしても、これを超えるのは難しいかも…」
そんな気づきが、私の“これからの働き方”を考えるきっかけになりました。

年金は長く働くほど得?遺族年金を受け取って気づいたこと

年金には、国民年金と厚生年金があります。
自営業やフリーランスの人は国民年金のみですが、会社員として働いていると、社会保険として厚生年金の保険料も支払うことになります。
そのぶん、将来は国民年金+厚生年金の“2階建て”で年金を受け取れる仕組みです。

これが、いわゆる「会社員の年金」の基本的なかたち。

わが家の場合は、会社員だった夫が亡くなったことで、私は遺族厚生年金を受け取って生活しています。

そんなある日、ふと疑問がわきました。

「私が65歳になって老齢年金をもらうときって、どうなるんだろう?」
「今から厚生年金を増やす意味って、あるのかな?」

56歳・おひとりさま女性の年金額と遺族年金の現実

年齢:56歳(もうすぐ57歳)

国民年金:約30年、厚生年金:約4年

夫は厚生年金30年、年収550万円ほど

子どもは成人済み → 遺族年金の加算なし

私の年金額は、いわゆる“おひとりさま女性”の平均的な水準。
遺族年金を含めて、65歳以降は月13万円くらいになりそうです。
特別多くもなく、少なすぎるわけでもない。
だからこそ、この金額でどう暮らしていくかを、現実的に考えるようになりました。

遺族年金と老齢年金は両方もらえる?併給ルールをわかりやすく解説

年金には「原則1人1年金」というルールがあります。
でも、65歳以上になると、いくつかの年金を“組み合わせて”受け取れるようになります。

私の場合、関係してくるのは次の3つです。

  • 自分の「老齢基礎年金」
  • 自分の「老齢厚生年金」
  • 夫の「遺族厚生年金」

このうち、老齢基礎年金と遺族厚生年金は両方受け取れます。
ただし、老齢厚生年金と遺族厚生年金は“金額の多い方が優先される”というルールがあります。

つまり、私の厚生年金が少ないうちは、遺族年金をそのまま受け取れますが、働いて厚生年金が増えると、その分だけ遺族年金が減ってしまう可能性があるんです。

さらに、老齢年金(基礎・厚生)は課税対象ですが、遺族厚生年金は非課税です。
なので、私の場合は働いて厚生年金が増えると、課税対象の年金が増えてしまうことになります。

年収130万円未満で働く?遺族年金を減らさない働き方とは

手元に入る収入だけを考えれば、フルタイムで働いた方が多くなります。
社会保険に加入すれば、将来の厚生年金も増えます。

もし私が40代だったら、
「老齢厚生年金を少しでも多く受け取りたい」と思って、
迷わずフルタイムで働く道を選んでいたと思います。

でも、今の私は56歳。
どんなに頑張っても、これから増える厚生年金は月に数百円〜千円程度。
実際、年金定期便で試算してみたら、私の厚生年金は月額で数千円とのことでした。

それなのに、厚生年金が増えることで遺族年金が減ってしまう可能性があり、しかも課税対象の年金が増えることで、手取りは意外と増えないんです。

だったら、年収130万円未満で働いて社会保険に入らない方が、遺族年金を満額受け取りつつ、手元に残るお金も多いのでは?
そんなふうに考えるようになりました。

「増やす」より「減らさない」年金と働き方のバランスを考える

老後資金は、やっぱり気になります。
自分がどれくらい年金をもらえるのか。
それで生活していけるのか。

もし今から頑張って働けば、将来もらえる年金が大きく増えるのなら、多少無理してでも働こうと思ったかもしれません。

でも、私の場合は違いました。
頑張っても増える金額はわずかで、そのぶん課税対象が増えて、手取りはむしろ減るかもしれない。

そう考えると、そんなに無理をしなくてもいいのでは?と思えてきたんです。

無理なく働けるペースで、遺族年金を活かす。
それだけでも、税金や保険料の負担は抑えられるし、親の介護や家族のサポートとも両立しやすくなります。

「増やす」より「減らさない」。
それが、今の私にとって一番しっくりくる選択でした。

年金の仕組みを知って、自分に合った働き方を選ぼう

夫が亡くなった直後、私は焦っていました。
「働かなければ、自分の年金がない。年金額を増やさないと、老後は暮らしていけない」
そう思い込んでいたんです。

でも、遺族年金の仕組みや併給のルールを少しずつ学ぶうちに、「今の自分が、どれくらいもらえるのか」が見えてきました。
将来への見通しが立つと、気持ちも少しずつ落ち着いてきます。

年金の仕組みは、たしかに複雑でわかりづらい。
だけど、知ることで選択肢が広がるのは間違いありません。

自分の年齢や状況に合った、“ちょうどいい働き方”を見つけていくこと。
それが、これからの暮らしを支える大事な一歩になると思います。

この「私の選択」が、
同じように悩んでいる誰かのヒントになれば、うれしいです。

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