夫が亡くなってもうすぐ2年。いまだに遺品整理が進みません。
いつになったら片付くのか、ゴールはまだ見えません。
コレクターだった夫
なぜ遺品整理が進まないのか。
その理由のひとつは、夫がコレクターだったから。
アウトドア用品、メジャーリーグのグッズやフィギュア…ヤフオクを中心に買い集めてました。
夫にとっては宝物。でも遺された者にとってはその取り扱いに困ってしまう。
癌が再発したとき「自分の持ち物は自分で片づける」「業者さんに買い取ってもらう」と言っていた夫。急激に体力が落ち、手つかずのまま旅立ってしまった。
まさか急変して逝ってしまうとは、本人も想定外だったのだろう。
周りの人は「遺品整理の業者に頼めばいい」という。
第三者に頼めば、半日もあれば片付いたんだろうなぁ。
割り切ってお金出せば、早く片付くことは分かってる。
他人は割り切れるのかもしれないけど、家族はそんな簡単に区切りをつけられない。
2000冊の本は買取宅配を利用して
夫の遺品の多くは書籍。
文庫本もあれば、毎月購入する雑誌もあり、それを捨てない人。
「全部残しておいて引退後に読みなおしをするんだ」と常々言っていた。
今の家を購入したとき、ひと部屋を夫の自分の書斎にした。自分のものは自分で管理をしてもらうことに。
夫は張り切って大きな本棚を購入。
あっという間に本が増え本棚も増え、最終的には掃き出し窓とクローゼット以外の壁はすべて本棚に。
文字通りの壁面収納。
夫が亡くなった時、まず頭に浮かんだのは大量の本のこと。
買い取り業者を呼ぶことも考えた。
けれど、古本屋さんから絶版本を購入するなど、こだわりの本が揃っているので、二束三文で持っていかれるのは嫌。
それでバリューブックスの宅配買取を利用して、買取りできそうな本を箱詰めして集荷を依頼。
事前にスマホでバーコードをスキャンして査定額がわかるのが便利。
清算時に送料を引かれるので、送るまえに買取可能な本のみ厳選することで効率よく買取ができる。
要らない本は潔く資源ごみに出せる。
同じようにブックオフもスキャンして買取額がわかるので、数冊ずつブックオフに持ち込むことも。
スマホを持ち、ひたすらスキャンする作業は、夫を亡くしたばかりの私にとっては「これからどうしたらいいの?」という不安を少しだけ忘れることができた。
決断できなければしばらく放置。時間が解決してくれる
去年は捨てる決断ができなかったもの、半年くらい経ってあらためて向き合ったら「捨てよう」という気持ちになれた。
そうか。時間が解決してくれる場合もあるんだな。
暑い夏が過ぎて涼しくなってきた。
終わりが見えないけどコツコツと片付けを続けている。
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