在宅医療で夫との最期の時間を

在宅医療で夫との最期の時間を

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夫に回復の見込みがないとわかったとき、最期は家で看取ろうと考えていた。

コロナ禍でお見舞いが自由にできなくなった。
入院したら退院するまで会うことができない。
手術のときは手術前と終わってから顔を見ることができるけど、普段は着替えを看護師さんに渡すだけ。
入院している当人は何を目標に頑張ればいいのだろう。

やっぱり家族ってモチベーションの1つになると思う。

ひとりで最期を迎えるなんてかわいそう。
最期はみんなで見送ることができて、在宅医療を選んで正解だと思っている。

人生の最期をどこで過ごすか

「これ以上抗がん剤を続けても、回復の見込みはありません。これからどうするかは家族で話し合って決めてください」

夫が亡くなる1ヶ月半前、夫と私は主治医からそう告げられた。

夫が通っていた総合病院には緩和ケア病棟はなく、やんわりと転院を勧める主治医。
が、夫はもう少し抗がん剤を続けたいと言った。

「お腹が張っている」と訴える夫に主治医は触診はするものの「様子をみましょう」とひと言。

積極的治療の時期は過ぎてしまったのだな。
そう感じた私は介護保険が適用できるかどうか聞いてみた。

そしたら連携室という部署を紹介され、話を聞くことになった。

連携室

私たちの住んでいる地域はお年寄りが多い。
介護施設も多いけど往診をしてくれる個人病院がたくさんある。

介護職の友人に勧められた訪問医療に定評のある個人病院もあり、連携室で聞いてみると紹介状を書いてくれるとのこと。
受診してみることにした。

本来であれば、転院したら今の総合病院での治療は終わり。
戻ることはできないのだけど、その訪問医療をしてくれる個人病院は情報の連携ができるので、併用していいとのこと。

「え~、それならもっと早く教えてよ」
ちょっとした便秘とか痛みを取りたい相談など、もっと早い時期から使えたそうなのだ。
聞かないと教えてくれないのだな。

実は連携室には私ひとりで相談に行ったことがある。
夫には内緒だけど、そのときは時期尚早だったようで本人が望まないと動いてくれない感じだった。

訪問医療

紹介してもらった個人病院の医師はとても温和な感じで静かに話を聞いてくれた。
介護保険の話や訪問看護の話などトントン拍子に話が進んだ。

夫は在宅医療がスタートするとは頭になく、今まで通り総合病院で抗がん剤を受けるつもりだった。

個人病院を訪ねたのが12月のはじめ。
初日に医師からこっそり私に言われたことば。
クリスマスに夫は旅立ったので、医師の見立て通りとなった。

でも亡くなるまでの時間は穏やかで私たち家族にとっても豊かな時間を過ごすことができた。

緩和ケア病棟に移っていたら、お見舞い時間にも制限あったし、もしかしたら最期に立ち会えなかったかもしれない。

そんなことを考えたら、いい選択をしたんだと思う。

夫の本心はわからないけど

在宅医療については私は勝手に判断した形となっている。
夫の本心は結局わからない。

でも総合病院から緩和ケア病棟のある病院に紹介状を書くといわれたとき、夫は首を縦には振らなかった。
それが夫の意思だと思っている。

夫は最期まで総合病院で面倒をみてもらいたかったのか、それとも家で過ごしたかったのか。

主治医は総合病院で最期まで診ることはできるけど、通常の入院患者の扱いとなるのでお見舞いの制限もあると言っていた。
入院中はわがまま言ってたのを知ってるから、夫も居心地がいいとは思ってなかったはず。

家ではいろいろあったけど、ゆっくり過ごせたと思う。
私もいつになくゆっくり話をする機会があった。
徐々にその日が近づいてきて、お互いに涙することもあったけど、やっとコミュニケーション取れたと思った。

いつもは威圧的で一方的な夫が、少しの間だけだったけど会話ができたのがうれしかった。
本人の中ではもっと生きる予定だったのだと思う。

だから遺言も何もなく、私が手続き大変になってしまったのだけど。

やりたいことは全部やり、家族に見守られて旅立った夫は幸せだったと思いたい。
うらやましい最期だった。

在宅医療の費用

在宅医療は契約した個人病院と訪問看護、介護サービスなどを使うので、もしかしたら緩和ケア病棟よりも費用は割高なのかもしれない。

24時間体制で夜間診察代、深夜診察代、休日診察代、臨時往診代など、無制限だったので請求書が来た時にはビックリした。

利用した期間が1ヶ月にも満たなかったため、納得して支払ったけど、これが何ヶ月も何年も続くとなると支払がツラくなるかもしれない。

果たして自分のときはどうするか。
息子たちが独立していたら、私が最期に過ごすのは病院なのか介護施設なのか。
先のことは考えないでおこう(笑)

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